Monthly Archives: August 2018

まず質問から始めたいと思います。教会で歌ういろんな歌を思い浮かべてください。まず最初に思い浮かんだのはどの曲ですか？隣の人にもシェアしてみてください。 「アメージンググレース」をあげた人がけっこういるんじゃないでしょうか。一番有名ですね。でも僕みたいに、小さい頃から教会に通っている人は、この歌が思い浮かぶ人もいると思う。 「Jesus loves me this I know, for the Bible tells me so.」 「主我を愛す、主は強ければわれ弱くても恐れはあらじ」、という歌。 日本に来て驚いたのは、この曲が日本では聖歌集の中に入っていて、大人の礼拝でも歌わて、日本語では２番以下の歌詞はいろいろな聖書箇所を引用していることでした。英語バージョンでは僕は1節しか知らないです。 正直にいうと、大人としてこの歌を教会で歌うのはちょっと照れくさいんです。これは僕にとっては子供の歌なんです。「えー大人の礼拝でも歌うの？」って。 不思議に思うことがあります。英語では、「イエス様はわたしを愛している、わたしはそのことを知ってる」って歌うんです。 でもわたしたちの人生において、イエス様の愛のことを本当に知っているかな。更に言うと、父なる神様の愛を、わたしたちは知っているかな？ このことは、あまりに基本的なことに聞こえますか。 実際そうです。でも実はこのことが、私たちの人間関係や、人生の決断や、クリスチャンとしてのミニストリー、そのほかあれこれにも、すごく関わってくるんです。 神様の愛がより深く分かれば分かるほど、あなたの人生はより、変えられます。 今日はイエス様の地上での生涯を一緒にみていきます。その理由は、イエス様は完全に神であっただけではなく、完全に人でもありました。中には、イエス様は半分神で半分人間だった、という人たちもいますけど、それは実は真実ではありません。 イエス様は全き神でした。でも人の姿をとってこられたとき、イエス様は完全に人とおなじ性質をもっていました。そうすることで、イエス様はわたしたち神に創られた人間がどのように生きるべきかということをモデルとなって示してくれました。 マルコによる福音書１章を開きましょう。 イエス様がミニストリーを始める、いわゆる公生涯を始める前のことです。当時、イエス様の従兄にあたるヨハネ（洗礼者のヨハネ）という人はとても有名で人気がありました。 ヨハネは４００年ぶりにイスラエルに現れた預言者でもありました。そしてすごくワイルドでした。変わった服装をして、変わった食べ物を食べていました。荒野で生活していました。そして人々に神の国が近づいたことを宣べ伝え、人々に備えをさせる働きをしていました。そして人々を悔い改めに導き、神を受け入れる決心をさせていきました そしてそのしるしとして、ヨハネによって何百何千という人が、洗礼をうけました。 そしてある日、イエス様も洗礼を受けに来られました。マルコ１章9節を読みましょう。 そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来られ、ヨルダン川で、ヨハネからバプテスマをお受けになった。そして、水の中から上がられると、すぐそのとき、天が裂けて御霊が鳩のように自分の上に下られるのを、ご覧になった。そして天から声がした。「あなたは、わたしの愛する子、わたしはあなたを喜ぶ。」（マルコ１：９－１１） ここはすごいシーンですよね。 イエス様が洗礼を受けたときに、”天が裂けた”とあります。聖霊がイエス様に降り、イエス様を満たしました。そして父なる神がこう言いました。「あなたはわたしの愛する子。わたしはあなたを喜ぶ。」 ここでちょっと思うのは、このシーンを目撃して、かつ神様の声も聞いた人が誰かいるのかな？です。つまり、この聖書箇所だけを見ると、まわりの人たちが見てたんじゃない？って思うかもしれないけど、それにしては、まわりの人のリアクションに関しては全然描かれていないですよね。僕の推測だけど、この時、聖霊をその目で見て、神様の声をその耳で聞いたのは、ずばりイエス様とヨハネだけだったのではないだろうか。（ヨハネ1:29-34) ほかの人たちの目には、ふつうの洗礼となんら変わりなく映っていたんじゃないかな。 でもイエス様にとってはミニストリーの始まりでした。ルカによる福音書には、イエス様が洗礼を受けていたときに、イエス様が何をしていたか、ことをが書かれています。イエス様は、祈っていたんですね。(ルカ 3:21） イエス様どんなことを祈ってたかって？僕にはわかりません。でも推測してみました。ヘブル人への手紙１０章にはイエス様が地上にこられたときにこう言った、と書かれています。 「あなたは、いけにえやささげ物を望まないで、わたしのために、からだを造ってくださいました。あなたは全焼のいけにえと罪のためのいけにえとで満足されませんでした。そこでわたしは言いました。『さあ、わたしは来ました。聖書のある巻に、わたしについてしるされているとおり、神よ、あなたのみこころを行うために。』」（へブル１０：５－７） この祈りは詩篇40篇から来ています。イエス様の祈りはこうです。 「父よ、あなたはイスラエルへ律法を与え、彼らの罪のためにいけにえを捧げるように言われました。でもそれはあなたが本当に望んでいるものではありませんでした。それらのいけにえは、罪を贖うには不十分だったからです。 … Continue reading →